Fオンラインストア店長のKENです!
私はIRATAのインストラクターをしておりますが、受講者の方から『ロープアクセスのお仕事として始める際にどのような装備をそろえればいいですか?』とご質問を受けます。
そこで、IRATA技術を使った作業をする方に向けに必要な用具の一覧をご紹介します。
■個人装備一覧
1.ヘルメット×1
2.ロープアクセス用フルボディハーネス(チェストアッセンダーは必須)×1
3.ディセンダー(下降器)×1 +3ロックタイプのカラビナ×1
4.バックアップデバイス×2 +3ロックタイプのカラビナ
5.バックアップデバイス用ランヤード
6.カウズテール(ダイナミックロープランヤード)×3
7.ハンドルアッセンダー×1
8.フットループ×2
9.カラビナ×3 2ロック以上のタイプ:例スクリューロックタイプ
10.ワークシート
■ロープアクセス作業時に作業員一人当たり必要なその他の用具
11.セミスタティックロープ×2 下降器等に適合したロープ(一般的にはΦ10.5~11㎜)
12.エッジプロテクター(角当て)×1 ビル等の構造物では必須
13.ローププロテクター(巻き付けタイプ)×3
14.スリング×4
15.カラビナ×6
16.ロープバック×1
■費用感
用具の選定により金額は異なってきますが、すべて購入した場合の費用感は下記の通りです。
1.個人装備一式 25万~35万円前後
2.その他ロープ等一式(1名分) 15万~20万円前後
具体的な費用は御見積り依頼を頂ければご提案致します。お気軽にご相談下さい。
■用具選びのポイントおすすめ商品
1.ヘルメット
ヘルメットは国内法で保護帽規定があり、「墜落時保護帽」及び「飛来・落下物用」と二つの検定に合格しているものが望ましいです。加えて風力発電や送電のお仕事等に関わる方は「絶縁保護具」の検定も合格しているとよいでしょう。
加えてロープアクセス作業ではEN規格では産業用ヘルメットの登山用ヘルメットの規格に適合してるものが好ましいです。
おすすめ商品:ストラト
2.ロープアクセス用フルボディハーネス
ハーネスは様々タイプがありますが、ロープアクセスに適したハーネスを選択してください。墜落を制止するためのD環:フォールアレストアタッチメント(胸及び背中)があり、下降器を取り付けるためのD環:ワークポジショニングアタッチメント(お腹の中心)があるものが原則となります。
チェスト(上半身)の部分とシット(下半身)の部分が分離し組み合わせるタイプもありますが、組合せタイプはメーカーが指定する組合せを行う事及び国内法「墜落制止用器具」の規格に適合しているかを確認する必要があります。
組合せ後国内法に適合していないハーネスの使用は控えるべきと考えます。
チェストアッセンダーは必須の用具と考えてください。最初からハーネスに組み込まれているものや、後付け出来るものがあります。
おすすめ商品:アストロボットファスト国際バージョン
おすすめ商品:GTターボ
3.ディセンダー(下降器)×1 +3ロックタイプのカラビナ×1
ディセンダーは多くのメーカーで販売されており、様々な特徴を持っています。これからロープアクセス作業に従事する方は、安全機能を重視し用具の選択をすることが求められます。
安全機能には主に下記の機能があります。
①セルフブレーキ機能
②パニックロック機能
③ロープ逆設置時の墜落防止機能
④取付や取り外し時の落下防止機能
おすすめ商品:アイディS+オーケートライアクトロック
4.バックアップデバイス / 5.バックアップデバイス用ランヤード
バックアップデバイスは様々タイプがあります。安全に作業を行う上で2個のバックアップデバイスを準備する必要があります。
加えて、多くのバックアップデバイスでは専用のランヤードが指定されている場合があります。他のメーカーのランヤードとの組合せが許容されない商品もありますので選ぶ際には良く確認する必要があります。
バックアップデバイスは原則として墜落を制止するためのD環:フォールアレストアタッチメント(胸及び背中)との接続を求められますが、一部商品については取扱説明書でワークポジショニングのアタッチメントポイントとダイナミックロープランヤード(カウズテール)での接続を認めている場合もあります。
おすすめ商品:アサップロック+アサップソーバーアクセス+オーケートライアクトロック
6.カウズテール(ダイナミックロープランヤード)
カウズテールはワークポジショニング用の中央のD環に設置するランヤードです。IRATAでは鉄骨などを横断的に移動する”エイドクラミング”のトレーニングを行います。その際にカウズテールを使用し宙吊りとなり、移動時のランヤード架け替えで3本を必要とします。
ロープの種類は伸び率の高いダイナミックロープを使用することが一般的です。状況によってはバックアップデバイスとの接続を行う場合もあります。
おすすめ商品:ダイナミックロープ11㎜ 2.0m
7.ハンドルアッセンダー / 8.フットループ
ハンドルアッセンダーはロープを登高する際に使用するロープグラブです。ロープ登高時はフットループと組合せで使用します。
エイドクラミングを行う場合はフットループを2本使用します。フットループは階段状の物とバックルで長さ調整を行うもが一般的です。特性が異なりますので、各1本ずつ用意すると良いです。
おすすめ商品:アッセンション
おすすめ商品:ルーピング
おすすめ商品:フットテープ
9.カラビナ
カラビナは用途に応じて材質、形状、ロックのタイプを選択する必要があります。原則的に自身の命に係わる箇所で使用するカラビナのロックのタイプは2アクション以上でゲートが開放されるものを使用します。
例:2ロックタイプ⇒スクリューロック・ツイストロック
ディセンダーやバックアップデバイスをハーネスと接続する箇所は常に動き振動が多い箇所となります。その為、3ロック以上で開放するトリロックタイプを使用することが望ましいです。メーカーの指定がある場合はそれを遵守するのが良いです。
おすすめ商品:オーケー
おすすめ商品:オグザン
10.ワークシート
ワークシートは別名コンフォートシートとも呼ばれ、あくまでロープアクセス作業の作業環境を快適にすることを目的としたツールです。ハーネスのみで宙吊りとなると、股や太もも、腰の部分が過度に締め付けられてしまい、血流を阻害することとなり、人体にとって決して良い状態とは言えません。
ロープアクセス作業中のサスペンション イントレランス(宙吊り不耐症)の防止の観点からもワークシートの利用は積極的に行うべきです。
おすすめ商品:ポディウム
11.セミスタティックロープ
作業者がぶら下がるために使用するロープは伸び率が低いセミスタティックロープを使用することが一般的です。ロープに設置するディセンダーやバックアップデバイスの種類によって適合するロープ径は異なりますが、主に10.5~11㎜のロープが主流となっています。
必要な長さは建物の高さ、吊元の位置、使用するノット等により異なりますが、余裕をもった長さを用意することが望ましいです。一般的なオフィスビルであれば1フロア3.5~4.0m程度で建物の高さを目算してください。
おすすめ商品:アクシス11㎜
おすすめ商品:エンデューロスタティック11㎜
12.エッジプロテクター(角当て) / 13.ローププロテクター(巻き付けタイプ)
エッジプロテクターはロープを保護する為に必要となる用具です。ロープは構造物等との接触で損傷します。ロープの損傷や切断を防ぐために適切なプロテクターの選択が必要です。
おすすめ商品:アルミエッジプロテクター30㎝
おすすめ商品:パンゴリン チャフマット
おすすめ商品:トリプルXロープガード
おすすめ商品:パンゴリン チャフガード
14.スリング
スリングはロープをリギングする際に必須の用具となります。繊維のタイプとワイヤーのタイプが一般的です。H鋼等のエッジの効いた構造体にスリング設置する場合繊維タイプは損傷する可能性がありますので、ワイヤータイプを使い分ける必要があります。
おすすめ商品:アノー
おすすめ商品:アンカーケーブル
16.ロープバック
作業現場でロープを運搬する際に必要となります。ロープバックは様々タイプがありますが、まずは収納予定のロープの長さに対してバックの容量が足りている必要があります。メーカーやタイプによって異なりますが、目安は下記を参照下さい。
収納予定のロープ バックの容量
11㎜/50m×2本(計100m) 40~45ℓ
11㎜/100m×2本(計200m) 60~70ℓ
加えて、ロープバックを吊り上げる際の取っ手部分の破断強度も確認しておくと良いでしょう。
おすすめ商品:トラッカー45ℓ・60ℓ
おすすめ商品:NLG アセントホール
以上がIRATA技術者向けのロープアクセスの必要装備です。
用具の選定に迷ったり、サイトに掲載されていない用具をご希望の場合など、ぜひお気軽にご相談下さい。